自分本位と聞くと、ちょっと悪いイメージを持ってしまうかもしれませんね。
しかし自分本位主義で行く方が引き寄せには有効だったりするのです。
なぜ自分本位が引き寄せに良いのでしょうか?
自分が好きになる生き方を
自分本位主義と聞くと、利己主義的なイメージを持ってしまう方が多いかもしれません。
たしかに最初に聞くとそう感じてしまいますよね。
しかしここでいう自分本位というのは、いい意味での自分中心の考え方という意味になります。
これは最近読んだデヴィッド・シーベリーの"自分が好きになる生き方"という本に書かれていたものです。
もともと引き寄せの法則を勉強していて、この本が出てきたんですよね。
それで気になって購入してみました。
すでにこの本自体は絶版になっているのですが、あらたに"自分に負けない生き方"というタイトルで出版されているようです。
新しい本の方は読んでいないのですが、どちらも
The art of selfishness
という本の訳本で、訳しているのも加藤諦三さんとなっているので、内容はほぼ同じなのではないかと思います。
ただ新しい方が、読みやすくブラッシュアップされているかもしれませんね。
著者のデヴィッド・シーベリーさんは心理学者なのですが、非常に興味深いことを考察して書かれています。
名著ともいわれているぐらいの本ですので、一度は読まれても良いのではないかと思いますよ。
自分本位主義で生きること
この本の中では、いろいろな事例を示して自分を中心に生きることの重要性をお話しています。
特に結婚生活の中で、女性が以前の自分の生活を送らなくなることによることで魅力がなくなってい離婚に至る話などはなかなか興味深かったです。
ただしこの本、訳のせいなのか、ちょっと自分には読みにくいのが難点でした(^^;
読書に慣れている人なら大丈夫なのかもしれませんが、理解するのにちょっと時間がかかることもしばしばありました。
しかしこの本の最後の方には、大変注目すべき結論が書かれているんです。
それが
よき自分本位主義で生きましょう
ということなんです。
ではこの"自分本位主義"というのは、果たしてどのような生き方なのでしょうか。
自分本位主義と貪欲は相対するもの
自分本位主義と聞くと、自分のことしか考えていないように思ってしまうかもしれませんが、決してそうではないのです。
著者のデヴィッド・シーベリーさんが、本の中で何度も否定していることに
貪欲
という言葉があります。
この言葉の使われ方としては、エゴイスティックにものごとを求めている状態のことを指しています。
独占欲や嫉妬心、支配欲や虚飾が人間の行為を支配している状況のことを言っています。
これは絶対にダメと言っています。
しかしこの"貪欲"な人たちは、自分の意図を隠すのも上手だそうです。
だからそれには騙されないように注意しないといけないとも言っています。
よき自分本位主義は自分を大切に生きる術
では自分本位主義とはどのようなものを言うのでしょうか。
それが一覧として書かれていました。
よき自分本位主義とは
1 自分にとって最良のものは、結局は他人をも傷つけないと信じている
2 自分の唯一の義務は、できる限りベストを尽くすことだと信じている
3 自分自身に、考え、決定し、発展させる時間を与える
4 自分の受け継いだ能力を守り育てる
5 常にどこまでも愛を持って生きる
6 成長し、伸び、発達することを決してやめない
7 自分の性質を尊重し、これを頼り得るものとして受け入れる
8 自分をあらゆる妥協、汚れから守る
9 隣人を自分と同じ人間として愛し、意味するところを知る
10 だれが苦しもうと、愛しているからこそ結婚する
11 選ぶ権利は常に自分のものだと信じている
12 センチメンタルな体裁のしきたりなど拒否する
13 自分本位主義のあらゆる邪悪な形態を否定し無視する
14 型にはまった、ありきたりの考え方に反して行動する
15 邪悪な非自分本位主義の威圧を拒絶する
16 常に完全に、正直に―――自分でありつづける
このように生きることが大切だと言っています。
16項目の中には難しい表現もありますが、概ね納得できるような考え方ではないでしょうか。
そしてこの中に"非自分本位主義"というのが出てくるのですが、これが先ほど出てきた"貪欲"というものにも当たるのですね。
ちなみに"非自分本位主義"とはというものも書かれていました。
非自分本位主義とその何たるかの例
1 虚栄心のために善をなす
2 他人の道徳的行為を観察、監視している
3 寄生虫のごとく貧しい人達を食い物にしているくせに、彼らに恵みを与えている気でいる
4 人道主義の社会に、ただ所属するために所属している
5 自分の子供たちの安楽のために社会の善を犠牲にする
6 母性愛、父性愛の貪欲さで自分のエゴを満たす
7 他人が行動の結果を体験するのを許さない
8 他人が、必要とあらば苦痛を知っても成長するのを拒む
9 信じてもいない教会や施設を支援する
10 他人の安楽や喜びのために働き過ぎる、あるいは死ぬ
11 誰かを喜ばせるために"人生に反する"行動をする
12 自分自身を否定し、究極のお荷物となる
13 エゴイスティックな気高さで他人を押さえる
この中に挙げた中には、ちょっと耳が痛いと感じる方もいるのではないでしょうか。
これは利己主義にも近いかもしれませんが、それだけではなく自己犠牲もダメだということを言っています。
自己犠牲は良くないということを以前も書きましたよね。
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自己犠牲は誰も幸せにしないのですぐやめた方が良いですよ
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この本の中でも、自己犠牲については否定しています。
またそんな人達は、貪欲な人たちに良いように利用されてしまう可能性についても述べられていました。
注意しないといけないですね。
自分を愛して生きていきましょう
自分本位主義、たしかによりよい生き方な気はしますよね。
もちろん他人に迷惑をあまりかけるようではいけませんが、自分を必要以上に抑え込む必要はないってことです。
そんなことしていたら、気分的にも悪くなってしまいますから、引き寄せもしにくくなっちゃいますので。
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引き寄せには自分の感情を常に監視して良い気分でいることがとても重要です
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とにかく自分のことを大切にしながら、気分良く引き寄せができるようにやっていきたいですね。
自分本位に生きること、ぜひ実践していきたいと思います。